メモ

 読書の管理について、現在は「読書メーター」を利用中。
 基本的には長いこと読みっぱなしというか、いつ何を読んだのか、本の感想、みたいなものは記録しないで、ひたすら読み続けていたのだけれど、ここ二年間くらいは「読書メーター」にて記録をつけながら読書をしている。
 それはそれでいろいろと後で参照する際には便利だったり、ほかの人の感想を見たり、逆に時折コメントやら★をもらったりと面白さもあるのだけれど、個人的に数字にとらわれやすいタイプなので、冊数や頁数などが気になったり、定期的に読み続けないと、と変に気になってしまうような感覚もある。
 積ん読冊数が尋常ではないので、そういったプレッシャーによって日々消化を続けることもある意味では重要なのだけれど。
 もう少しうまい具合にまとめられる形はないかと模索中。
 「読書メーター」は付けられるコメントの文字数に制限があるので個人的には短文でざっくりと感想をまとめられて悪くはないと思っているのだけれど、その程度の長さや内容では書く方も読む方も読み流し程度の深さにしかならなくて、考察を深めていく練習にはならないかなぁ、とも感じているので、強く惹かれた作品について時間をかけてがっつりと感想やら考察を書く機会を設けるのもいいのかもしれない。
 その点ではここのようなブログを効果的に利用していくのもいいかも。
 かつては書評用のブログみたいなもの付けていたこともあって、そのときには★何個みたいな評価軸も設けていたのだけれど、そういう数値的な評価を小説などに適用するのもどうかなと思う面もあり。自分が他人の評価を参照する場合には、それなりに気にする項目ではあるのだけれど(分かりやすいし)、そうした分かりやすさが、自分で何かを伝えようとする際には横着にもなるのかなと。そういう単純化によって評価してしまうなら、そんなにちゃんと書く必要もないのではないか、みたいな。
 それに★の意味合いをかなり明確に定義しておかないと、どうしてあれとこれが同じ点数なのか、といった曖昧さがかなり残ってしまうのも気になる。こうした評価をしていた当時は、最初は5段階評価で始めたのだけれど、その辺をクリアにできなかったので、0.5点みたいな補足を利用していた。★★★☆(3.5点)みたいな形にて。意味としては★5を最高とした9段階評価なのだけれど、3点と3.5点の違いを何とか表してみたかったので。
 ただこうした微妙な調整もそれはそれで思考の放棄というか、その微妙なニュアンスを文字でうまく伝えることを横着しているともいえるので、最近は自分で何かを評価するときにはなるべく採点式を使わないでできるようになりたいと考えている。
 現在のように情報量が多すぎて、いろいろなものを手当たり次第触れ回ることの難しい状況だと、楽しむためのコンテンツもかなり選ぶ必要があって、その吟味のための時間をあまり無駄にするべきではないということもあるので、シンプルな評価方法の利点も大いにあるけれども、その辺りのうまいバランスを見出すのは、まだまだ困難だ。
 評価のための言葉を多く費やせばいいというものでもなくて、読む方の負担やら書くための時間ということもある(批評家でも何でもないので、それに多大な時間を掛けることにそれほど重要性がないし)。自分の思考が深まるという利点はあるけれども、おそらく自分の好みやら方向性などの再確認程度に終わってしまう場合も少なくないだろうから、毎回かなりの労力を費やすには値しそうにもないし。
 特出するべきものについてのみ、というのも記録的意味合いに欠ける。というわけで、もうしばらくスタイルを模索しながら「読書メーター」の方を続けてみよう。