短編小説について

おやつを食べながら、不意に自分の中で印象に残っている短編小説は何だろうか、と考えてみて思い浮かんだもの。

ガルシア=マルケス「光は水のよう」
安部公房「手」

この2つは決定的に外せない。
自分の中で理想の短編といえばこの2作品。

筒井康隆「九月の渇き」「遠い座敷」
日影丈吉「猫の泉」
江戸川乱歩「お勢登場」
コルタサル「南部高速道路」

褪せずに印象に残り続けている作品はこんな感じ。
「九月の渇き」と「南部高速道路」はパニックものという点でちょっと残り方が似ているかもしれない。
「猫の泉」というか日影丈吉の文章は自分の中で一番綺麗だと感じられた文章だった。
「遠い座敷」は延々と続いていく座敷のイメージが鮮烈だったため。
「お勢登場」は閉所恐怖症の自分にとってはかなり怖い作品だった。

どちらかというと窮地に立ったり、抜けだせずに追い詰められるような作品が印象に残りやすいのかもしれない、と思った。